ライオンズの68戦目
5連敗中のライオンズの交流戦最終戦です。交流戦も1つ借金があるため、交流戦5割を懸けた試合となりました。
試合は点の取り合いとなりましたが、栗山の1500本安打に華を添えるように多和田がプロ初勝利を挙げ、ライオンズは連敗を5で止め、交流戦を5割で終えました。
スコア
神宮球場 ヤクルト2勝1敗
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | ||
西武 | 1 | 3 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 7 |
ヤクルト | 2 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
勝利投手:多和田
セーブ:増田
敗戦投手:村中
(西武)多和田、野上、武隈、バスケス、増田-炭谷
(ヤクルト)杉浦、成瀬、村中、平井、ルーキ、秋吉、松岡-中村
ダイジェスト
試合は序盤から点の取り合いとなった。
まずは、ライオンズが初回に先制。栗山の四球から森、メヒアの連打で1点を先制した。一方のスワローズは、死球の坂口をランナーにおいて、山田が多和田から2ランホームランを放ち逆転した。
逆転されたライオンズは2回、満塁のチャンスから森の2塁打でまずは逆転。さらにメヒアの犠飛で追加点を奪い、2点をリードした。
3回にスワローズが1点を返すと、ライオンズは4回に1点を追加して再度リードを2点とした。
しかし、5回にスワローズは単打と長打で1点を返し、さらに山田の犠飛で同点とした。多和田は5回を投げ終わったところで、同点に追いつかれたままマウンドを降りた。
同点の6回、ライオンズはノーアウト満塁から栗山の犠飛と森のラッキーなヒットで2点を勝ち越し、多和田の勝ち投手の権利が復活した。
その後は両チームリリーフ陣が踏ん張り、お互い点を挙げることなくゲームセットとなった。
試合の詳細
5連敗中のライオンズは初回、スワローズの先発杉浦を攻め、栗山の四球を足がかりに森のツーベースヒットでチャンスを作り、不調のメヒアの打球は三遊間を抜け、まずはライオンズが1点を先制した。しかし、1アウト1,3塁で続く浅村があえなく三振。さらに2アウト満塁まで攻めるがまたしても残塁の山を築いた。
ライオンズの先発多和田は、先制してもらった後すぐにリードを吐き出してしまう。坂口に死球を与えた後、山田哲人には粘られた挙句、高めに浮いたスライダーをレフトスタンドに運ばれ、逆転されてしまった。1回の攻防は、1回表に浅村のところで追加点を取れなかったライオンズの攻撃が非常に痛かった。
逆転されたライオンズは、さらに杉浦を攻める。ヒットの金子をおいて秋山がヒットエンドランを決め、金子-秋山ラインを復活させた。このチャンスに栗山はきっちりと四球を選び、1回に続き満塁のチャンスを作った。ここで森のレフトへの大きな打球はフェンスダイレクトのツーベースヒットとなり逆転に成功。さらに、続くメヒアは犠牲フライを打ち上げ追加点を奪った。しかし、続く浅村がまたチャンスで三振し、5点目を奪うことはできなかった。
3回スワローズは、サード金子のまずい守備(記録はヒット)で出したランナーが多和田の暴投と内野ゴロで3進した後、内野ゴロで1点を返した。
4回ライオンズは、秋山と栗山の連続ツーベースで1点を追加し、スワローズを再度突き放す。取られても取り返す展開を続けた。
5回スワローズは、ヒットとスリーベースヒットで1点を返し差を詰める。さらに1アウト1,3塁と同点のピンチで多和田は山田を迎え、腕を振り開き直ったかに見えたが、山田が一枚上手であった。山田の打球はライトへのフライとなり、犠牲フライでとうとう試合は振り出しに戻った。
しかし、追いつかれた後には突き放すライオンズは6回、山川の四球と金子、秋山の連打でノーアウト満塁。ここでまず栗山がセンターへの犠牲フライで勝ち越し。さらに内野前進守備のおかげで森の中途半端なフライはショート後方センター前に落ち、もう1点追加した。6回表の攻撃を終えて、多和田には勝ち投手の権利を得ることとなった。
7回以降は両チームともチャンスを作るが得点を挙げることができず、最後は増田が締めくくってライオンズは連敗を5で止めた。
試合を終えて・・・
多和田がようやく初勝利を挙げることができました。5回5失点と褒められた内容ではありませんが、一つ勝つことが今後にとっても重要です。次は前回のようなピッチングで白星を挙げられるように頑張れ!
浅村が完全に足を引っ張っています。ヒット以外の凡打はすべて一緒だと思っているのでしょう。進塁打を打てるか、三振やポップフライでアウトになるのかは全く違うという認識が感じられないプレーの連続です。1本が出ないという前に浅村を教育する必要があるでしょう。
8回に栗山がヒットを放ち通算1500本安打を達成しました。まだまだ33歳と若く、このまま順調であればあと4年で2000本安打を達成できるでしょう。死球には気を付けて目指せ2000本!
さて、交流戦が終わりライオンズは、勝率5割でした。最後に失速しましたが、借金がなかっただけヨシとすべきでしょう。
コメント
多和田投手プロ初勝利おめでとう!平松氏によれば、下半身の柔らかさによる踏み出しに腕の振りが追いつけずに高めに行く傾向があるとのことです。ここが改善されれば、真っすぐがシュート回転せずまだまだ凄みが出てきそうであり今後に期待したい。菊池、高橋光、多和田、岸の4本柱に誠(肘痛)、佐藤(初勝利)、佐野(初勝利)、助っ人投手あたりから1枚でも先発陣に加わってくれば、ソフトバンクとも互角に戦えそうである。