6/16 広島戦
ライオンズは、序盤から通常通り残塁の山をうず高く築きあげ、カープに完封負けを喫し、カープに3タテを喰らってしまいました。
拙攻は今シーズンのライオンズの象徴です。
田辺監督は、試合後にはいつものように“チャンスは作るんだが”とか“あと一本が”などという発言を繰り返しています。
今シーズンのライオンズは、チームの得点圏打率が低く残塁が多くなっています。拙攻の原因は、もちろん得点圏打率が低いこともありますが、得点圏打率が低いとはいっても2割5分程度あります。
確かにパ・リーグでは最下位の得点圏打率ですが、それだけが拙攻の原因ではないと思われます。
進塁打を打てない打線
得点圏打率が2割5分程度ということは、タイムリーヒットの確率はもっと下がります。2割程度でしょうか。そもそも5回に1回程度くらいしかタイムリーヒットが出ないのです。
しかし、タイムリーヒットを打たなくても点を取ることはできます。そのために重要なことは3塁にランナーをおくことです。
つまり、ヒットが打てなくても進塁打を打つことができればチャンスは広がるのです。相手のエラーで得点する確率も上がりますし、犠牲フライや内野ゴロでも点を取る機会が生まれます。
しかし、進塁打を打てないのが現状のライオンズです。
6/16の試合では、進塁打と呼べるものは初回の栗山のセカンドゴロ1本だけでした。
進塁打すら打てなかった場面は・・・
2回 1アウト2塁 鬼崎 空三振
3回 1アウト1,2塁 森 二飛
5回 1アウト1,2塁 浅村 空三振
そして最後に、9回は1アウト満塁で森が三邪飛です。
一本が出ないことを嘆く前に、進塁打、送りバントなど点を取るために必要なことをきっちりと決めることが肝心です。
コメント
自力優勝が無くなった今、何を目標に戦っていくか?育成に力を入れていくしかないであろうし、そうすべきである。まずは遊撃手を育てることを第一に考えて欲しい。呉選手に外崎選手と同じようにチャンスを与えて欲しい。外崎選手の遊撃手としてのグラブさばきは、強烈なゴロさばきが出来ていない。グラブが弾き飛ばされている。まずは走力を一層磨き28人の中にここぞの代走で入ることを目標としチャンスを待つべき。そこで、呉選手を公式ゲームで起用することを願いたいし、失礼だが鬼崎、木村省選手の先が見えているだけに育てながら勝つを目標に残り試合に全力を注いで欲しい。なお、永江選手のグラブさばきと動き、もったいなくて仕方ない。この選手も呉選手とともに腹を据えて育成して欲しいものです。
共感します。
進塁打の重要性、私も強く強く感じています。
容易くタイムリーが打てれば苦労しませんよね。
こういう指摘をして下さる方がいると、少しでも胸のつかえが取れて助かります(笑)
SBと他球団の差は、実は、そういうところにあると思っています。
選手たちの高い野球偏差値(というか意識)が自然が結果に差をつけると。
ライオンズに限った話ではありませんが、最近、フリースウィンガーが増えたと思いませんか?
無死(または一死)2塁の局面で使われる「最低でも二ゴロ」という不文律も、今は昔の話なのでしょうか?
私は、野球選手は技術と同時に野球リテラシー(私の造語ですが)を磨く必要があると思っています。
ほとんどのプロ野球選手が、野球規則のストライクゾーンの定義も知らないままにプレーしているのが現状です。
外野フライを打ちたいのシーンでは、アウトコースの高めの球がもっとも好球となりやすい理由も答えられないでしょう。
実際に、阪神・巨人・ロッテでプレーした経験のある元プロ野球選手の知人が1人いるのですが、酒の場でそんな話をした時に、考えたこともなかったし、そういう教育をされたこともないと話していました。
今季、パのレースは既に終わったとも言われていますが、筆者様のように日々の考察を緻密にまとめていき、それを実際にプレーする選手たちに落とし込みしていかなければ、翌年も翌々年も同じことの繰り返しになるのではと危惧しています。
このくらいのことは、普通の企業ならどこでもやっていることですよね。
コメントありがとうございます。
プロ野球選手になれるような人は脳みそまで筋肉であることが多いと思います(決して脳筋をバカにしているわけではありません)。古田敦也のような頭脳明晰である選手は稀です。そうすると、選手たちにきちんと指導できる指導者が必要になってきますが、指導者まで脳筋の方たちで編成されていると、果たしてきちんと指導できているのか疑問に思います。プロ野球経験者ではない人も頭脳として首脳陣に加えることも必要なのでしょうね。