2022年4月20日 ロッテ戦
6回まで両軍ノーヒットの緊迫したゲームは7回から動いた。
ライオンズ先発の松本が自滅しかけた7回のピンチを水上が抑えると、その裏山川のヒットからチャンスを作り、呉が先制のタイムリー2塁打を放った。さらに、山川の代走で出場した鈴木が続く8回に貴重な追加点をなるタイムリーを放ち、終盤にロッテを突き放した
先発松本は7回途中1安打、水上、平良、増田がノーヒットで抑え、ライオンズは連日の1安打完封勝ちでロッテに連勝を飾った。
7回のピンチを切り抜けた水上がプロ初勝利を挙げた。今後も勝ちパターンの一角として期待したい。
先発松本
6回2/3を1安打無失点と結果だけ見れば松本は好投であった。しかし、自滅で招くピンチはいつも通りである。4回は2四球で2アウト1,2塁のピンチ、7回は初ヒットを打たれると続く打者に四球を与え、さらにはワイルドピッチで1アウト2,3塁のピンチであった。
ただこの試合は松本に運があった。
4回のピンチはピッチャーゴロであるが、松本が捕球したというより、グラブにボールが入ったという当たりであった。さらに7回、1アウト2,3塁の内野前進守備では、強烈なセカンドへの当たりが外崎の真正面へのライナー。
運が味方したとはいえ、結果を出したのだから、次の試合では自滅しないように好投してほしいものである。
ベテラン抜きで2連勝
前日は、栗山、中村が共にスタメンから外れた今シーズン初めての試合であった。この試合でも栗山、中村はスタメンから外れ、中村は代打で出場した1打席にとどまった。
そんな中、呉が2試合連続打点を挙げた。呉はあっさりと三振してしまう打席もあるが、勝負強さは今季も健在である。山川が復帰したが、呉はスタメンで起用すべき選手であろう。
一方で、ベテラン勢とともに昨日からスタメンを外れた鈴木は結果を出した。8回に貴重な追加点となるセンター前ヒットを放った。非常にいい当たりのバッティングは評価していいだろう。
しかし、鈴木はセンターが後逸する間に、3塁を回ったところで転倒し3塁にも戻り切れずタッチアウトとなった。前のイニングで代走で出てきた選手が、走塁で転んでいるようではいただけない。転倒がなければ、4点目が入っていた可能性があっただけに残念であった。
コメント
育成水上投手の初勝利、おめでとう。大学3年時に野手から投手に転向した異色の選手とのことで、まだまだ底を見せていな投手であり今後も注目である。たまたま抑えたわけではなく、しっかりと低めへの制球での投ゴロであり、お見事であったし、また事実安定している。この活躍は、下での赤上、豆田両投手への励みと刺激となるであろうし、両投手も課題も多かろうがこの世界で生き残れる可能性を感じさせる『球の勢い』を持ち得ている。育成であろうが、ドラフト指名であろうが入れば関係なしである。両投手にも注目、期待している。
松本投手に変化球の勝負球があればと言われていますが、カーブにしてもフォークにしても今一つである。凡そ勝負球には程遠いものである。またカウント球にもなっていない状況である。今日の投球の中で、面白い球があった。ロッテ1番打者に投げた2球目の球で多分ストレートの投げ損ないか?ストレートと同じ速さで鋭く落ち込んだボールであった。高部選手は、ストレートだと振りにいったが空ぶりで良い球であった。俗に言うスプリットであろう。この球は、オリックスの山本由伸が投げる球に近いと思える。この球は他にもう一球見た気がします。彼が挑戦している球であれば是非とも手にいれてほしい勝負球である。さらに一言。ゾーンを低めに制球して欲しい。全体的に球が高すぎである。ひとつ間違えば、失点に繋がるしファールで投球数が増える要因である。とにかく、勝負球の変化球を習得するか否かにかかっている。
どん底のチームが、4番の復帰と共に浮上の兆し。森捕手と今井投手を欠くチームは、確かに辛いが、少しチームが落ち着いてきたようである。高橋投手には、もっともっと低めへの意識を持ってもらいたいし、結果オーライではないピッチングを期待したい。また、若手野手陣の甘い球を仕留める積極性を見せて欲しい。山田選手の2ー0から見せた打撃は明るい兆し。