2021年7月1日 ソフトバンク戦
高橋光成が調子はイマイチながらも好投。ソフトバンクに強いという相性のおかげだろうか。打たれた安打は1本のみ。初回先頭打者に打たれた1本のみで、まさにスミ1に無失点好投となった。
9回は、8回まで無失点で投げた高橋を継いだ平良が日本新記録に挑戦。2本のヒットで大ピンチとなるところであったが、2本目のヒットで1塁ランナーが3塁をオーバーランしてタッチアウト。相手の走塁にも助けられた平良は、最後の打者を平凡なフライに打ち取りゲームセット。
平良は39試合連続無失点の日本新記録を樹立した。ヒーローインタビューでは無失点を継続できたのは「運」だと言い切った。この日の試合は運もあったかもしれないが、当然実力もある平良である。さらなる大記録の樹立に期待したい。
高橋、平良の完封リレーでライオンズは5割に復帰。再び貯金へチャレンジすることとなった。
先頭を打ち取る内容?
中継で伝えられた試合中の西口投手コーチは高橋光成の投球に対して「先頭を打ち取ることができているので、結果として自分のリズムを生み出すことができている」とのコメント出した。
レポーターの間違いでなければ、明らかにおかしなコメントである。このコメントは4回のソフトバンクの攻撃中に伝えられたが、3回までに先頭打者を2回、4回も先頭打者を出していた高橋である。西口コーチは試合を見ていたのだろうか?
良くも悪くもスパンジー
1点を奪ったのは本塁打を放ったスパンジーであった。それまではソフトバンク武田に全く合っておらず、ボールに当てることも難しいバッティングであったが、打った瞬間にスタンドインを確信する打球で試合を決めた。全く理解できない打者である。
ボールがバットに当たって打撃としては結果を出した一方で、守備は相変わらずである。
平良が登板した9回、1アウト1塁からレフト線への打球に1塁ランナーは3塁へ進塁した。ここでサード、スパンジーの位置は3塁ベースよりもレフト寄りで、送球を受けてから背中側に手を回してタッチしたのである。
このポジショニングは明らかにおかしいのではないだろうか。結局、スパンジーがランナーを待ち構えるように3塁ベース上にいなかったことで、スピードを出し過ぎたランナーがオーバーランしタッチアウトとなった。ポジショニングはおかしかったが、そのおかげでランナーをアウトにできたスパンジーである。
本当に良くも悪くもスパンジーに助けられた試合であった。