【広島2回戦】相手のミスに助けられた決勝点で勝率5割復帰

2021年6月14日 広島戦

コロナの影響で延期となった広島との2連戦。ローテーションの谷間ということで與座が先発した。その與座は3回まで四球を1つ与えたのみに、被安打ゼロの好投。

4回に勝負強い4番呉のタイムリーで先制したが、その裏には先発與座をあっさりを交代させてルーキー佐々木が登板した。簡単に2死を取ったものの四球を与えてから投球が一変。2四球とヒットで満塁のピンチを作ると、あっさりと逆転打を浴びてしまった。

しかし、直後の5回に森のタイムリーで同点とすると、6回には相手のミスが絡む中村の犠飛で勝ち越した。

イマイチだった佐々木の後は、森脇、渡邊、十亀、平良が無失点でリレーしてゲームセット。佐々木が作ったピンチを抑えた森脇が今季初勝利。平良が開幕から33試合連続無失点の記録更新。チームは勝利を5割に戻し、交流戦では貯金1とした。

解せない継投

先発與座から佐々木へのスイッチは当初から決めていたことであろう。しかし、與座は広島打線を寄せ付けないほぼ完ぺきなピッチング。広島打線にとっては與座を替えてもらったほうがよかったはずである。

もし與座が打ち込まれていたら、予定もへったくりもなく早々に交代していたはずである。予定は未定である。完璧な投球をしている與座を替えてまで予定通りに継投し、相手チームに利することは全く意味がない。臨機応変という言葉はライオンズベンチにはないのだろうか。

ベンチの継投は解せないが、勝ちが付いたわけでもなく、ヒーローインタビューを受けた渡邊はナイスピッチングであった。

決勝の犠飛?

6回満塁から代打中村のフライは浅いセンターフライであった。このフライを中堅手が落球し、3塁ランナーが生還して決勝点となった。

落球は完全にミスであるが、2塁で1塁ランナーをフォースアウトにできたせいか、エラーは記録されなかった。しかし、犠飛という記録はどうなのだろうか。センターが捕球していれば3塁ランナー山川は絶対にタッチアップしていない打球である。

アウトを一つ取れたのであればセンターゴロ、得点はセンターのエラーというのであれば妥当ではないだろうか。

記録上はさておき、この場面、栗山の走塁には疑問が残った。前述のとおり、この打球で3塁ランナー山川のスタートはない。しかし、山川のスタートに備えてなのか、1塁ランナー栗山は1塁ベース上でタッチアップを試みようとしていた。

ハーフウェーであれば落球後に2塁セーフになっていただろう。結局落球を確認してから2塁にスタートしたため、2塁でフォースアウトとなったが、この走塁は明らかに栗山の判断ミスではないだろうか。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。