2021年6月11日 中日戦
先発高橋光成が前回登板に続き背信の投球。ストレートのスピードこそ戻ってきたが制球は悪く、ストライクを取ることに四苦八苦し、結局打たれる始末。4回1アウトも取れずに降板した高橋は2戦連続KOとなった。
高橋は5失点したものの自責はわずかに2点。とにかく守備が悪すぎたが、高橋のテンポの悪い投球が守備に影響していないとは言えないだろう。4回には先頭にヒットを打たれると、山田の捕球ミス、山川の送球ミスの連続エラーに続いて呉の野選とミスが続いた。呉は野選であったが、ストライク送球であればアウトにできていた打球である。
4回にこれだけのミス連発で失点を重ねると、7回にも山田の送球エラーでさらに失点。ミスで失点を重ねれば勝てるわけがないだろう。
5回に山川の2点本塁打、6回に愛斗の犠飛、7回に呉、山川の連続タイムリーで1点差まで追い詰めたものの、最後は9回2アウト、ランナー1塁から中村の右中間への打球にランナー岸が本塁で憤死してゲームセット。同点まで1メートル及ばず敗戦となった。
粘り強い打線
調子を落としていた山川が3安打で復活の兆しを見せた。前日の試合後、バッターボックスに立って素振りを行った山川はこの試合後にも同じようにベンチから出てきて素振りをして明日に備えた。3安打放ったものの、本人としてはまだまだというところだろうか。
山川が3安打を放った打線の粘り強い攻撃は非常に評価すべきであろう。最後は若干暴走気味の走塁ではあったが、2アウトであり中継プレーも乱れたところ、3塁コーチが回したことは責められない。
ホームへの返球へのミスで失点を重ねたライオンズに対して、最後にホームへの正確な返球で同点を防いだドラゴンズの差であろう。守備の人であった辻監督には、守備の立て直しが求められる。
佐々木、水上が初登板
高橋の背信投球のおかげというべきか、ルーキー佐々木と水上に登板のチャンスが回ってきた。佐々木は山田のエラーで失点を喫したものの、両投手とも自責点はゼロ。初登板としては上出来の内容であった。
現状では平良以外に信頼できる投手がいない中、ルーキーの2人にとっては大きなチャンスである。しばらくはビハインドの場面での登板となるだろうが、一人でもいい投手が欲しい現状で、今後の活躍には大いに期待したい。