2021年5月28日 阪神戦
特例2021により大幅に選手を入れ替えて臨んだライオンズの交流戦2カード目は阪神戦で高橋光成が先発した。
負けない高橋ではあるが序盤から制球に苦しみ、3回までに3四球3暴投と大荒れの内容で2失点。5回に味方打線に追いついてもらった直後には2者連続本塁打を浴びて6回4失点で負け投手の権利を持ってマウンドを降りた。しかし、直後の6回裏に森の本塁打から反撃して同点に追いついて高橋の負けが消え、負けない高橋が継続した。
同点の7回には森脇が失点し再度ビハインドの苦しい展開であったが、7回裏に森の2塁打で追いつくと、中村の本塁打でとうとう勝ち越しに成功した。しかし、9回にギャレットが2点リードを守り切れず1イニングで5失点。ライオンズは逃げ切れず逆転負けを喫した。
ギャレットの起用法
9回を投げるギャレットであるが、再度セーブ失敗である。増田が抹消されて以降セーブはわずか1つのみ、同点で登板することも多く、セーブ機会は少ないものの、3度のセーブ機会で2度失敗である。
特に最近は、2登板に1度は失点するピッチングではっきり言って9回を任せられる投手ではない。昨年は意地になってストレートを投げていたが、今年はそのストレートの球威はない。この試合では高めのストレートを左中間スタンド上段まで運ばれ、明らかに力不足であろう。
8回に平良が完璧に抑えているだけに、9回ギャレットに逃げ切れない試合が多いと平良の無駄遣いになりかねない。さすがにこの先も9回で起用されることはないと思うが、今後ギャレットがどのような場面で起用されるだろうか。
ベンチがやるべきことをやっていない現状
ベンチが期待して起用した選手が活躍できないことは仕方ないことであるが、選手の活躍にかかわらずベンチは打てる手は確実に打たなければならない。
6回に呉のタイムリー2塁打で2塁ランナーの栗山が打球判断を誤り、生還できず同点止まりとなってしまった。この打球判断のミスは仕方ないとしても、その後敬遠されて出塁したがメヒアに代走を送ることはなかった。
呉のタイムリーヒットの前に山川がクソボールを2球振って三振していたため、ファーストの守備をメヒアに代えるのかと思ったが、メヒアは1塁ランナーのままチェンジとなり、次の回に守備についたのは山川であった。
メヒアに代わって岸がライトの守備についたが、そもそもメヒアを代えるのであれば、2塁でのフォースアウトの可能性を少しでも減らすために岸を代走を出しておくべきであった。ベンチは何を考えていたのだろうか。