2021年4月20日 オリックス戦
両先発がピリッとせずに序盤から点の取り合いとなったゲームを制したのは中継ぎの出来であった。ライオンズ先発上間は被安打8の3失点で4イニングで降板すると、オリックス先発田嶋も同じく被安打8の3失点で4イニングでマウンドを降りた。
ライオンズの2番手は中継ぎ降格となった松本であったが、これが誤算。1イニングで40球を投げ、1失点で降板すると、以降、宮川、十亀、佐野、田村と繋いだが、十亀以外は失点を喫した。一方のオリックスの2番手以降の中継ぎが無失点であった。
ライオンズは久々に2桁安打を放ったものの3得点のみ。序盤に2度の満塁機を逸したのが痛かった。投手崩壊で11点を献上したオリックスにライオンズは3連戦の初戦で大敗した。
中継ぎ松本
先発で結果の出なかった松本が中継ぎ降格になって初めての登板となった。先発上間が早々にマウンドを降り、松本を起用したということは、松本にはある程度のイニングを投げてほしいというベンチの思惑であったのだろう。
しかし、松本はその思惑を完璧に裏切り、1イニングで40球を投げ、複数イニングを任せられる状況ではなかった。特にタイムリーを打たれた直後の打者にはストレートの四球を与え、先発で見せていたチキンハート丸出しの内容であった。
昨季も先発で結果の出ない今井を中継ぎで起用したが、結局中継ぎでも結果はでなかった。それにもかかわらず、今季は松本を中継ぎで起用した。その意図は果たして何なのだろうか。一からやり直すのであれば、二軍に落とすべきではないだろうか。
怖いものなしの若林
相変わらず若林がいい。初回には四球で出塁すると、中村の打席で盗塁。2回には逆転のタイムリーヒットを放つと、またしても盗塁である。打率は3割を割ったが、四球は取れるし盗塁はダントツの数である。
初球で打ち取られる打席もあるが、それも勉強であろう。現状では1番を勝ち取ったと言える内容である。このままシーズン最後まで突き進んでもらいたいところだ。
コメント
一にも二にも決め球が無いのが投球の幅を狭めている要因である。この事は過去2シーズンからも見えていた課題であり、キャンプで一体何を課題として取り組んでいたのか?1000球投げこみましたでやれますは甘いとしか思えない。やはり、職業野球に真剣に向き合って行かねば生き残れないし、今、彼自身が一番危機感と焦りを感じていることだろう。多分、ドラ1であろうが、育成であろうが求める能力が無ければ生き残れない。今、怖さを感じていることだろうし、ここからが本当のスタートだと思う。期待します。
1000球投げることが目的になってしまって、何のために1000球投げるのかなんて考えてもいなかったでしょうね。もっと頭を使えれば力を活かす方法もあるのでしょうが…