2020年10月28日 楽天戦
楽天の最多勝を狙う涌井相手に苦しい戦いが予想されたが、先制したのはライオンズ。不調の木村が先制の2ランホームランを左中間スタンドへ叩き込んだ。
ライオンズの先発浜屋は立ち上がりこそよかったものの、4イニングで先頭打者を出塁させる苦しいピッチング。尻上がりならぬ、尻下がりのピッチングとなった。しかし、失点は6回の併殺崩れの間の1点に留めて降板。すると、直後に信頼と実績の4番栗山巧が追加点となる2点タイムリーツーベースを放ち、リードを3点に広げた。
7回以降は勝ちパターンの森脇、平良、増田であったが、この試合は3人とも苦しい内容。森脇はなんとか無失点で切り抜けたものの、平良が被弾して21試合ぶりに失点すると、増田も被弾して1点差に詰め寄られた。苦しみながらも最後は増田が1点のリードを守り切ってゲームセット。
楽天に連勝し、ソフトバンクに敗れた2位ロッテに1ゲーム差に詰め寄った。
守り勝った試合
先制し、突き放したが、追い詰められた試合、序盤に守りで失点を防いだことが効いた。
2回1アウト1,2塁でショートへのゴロで6-4-3のゲッツーを完成させた。一見何もない普通のプレーに見えるが、源田は取ってすぐに長めの強いトスをセカンドに送った。打球が強くなかったこともあり1塁はギリギリアウトとなったが、源田が取ってトスではなく、上から2塁に投げていたら、1塁は間に合ってなかったかもしれない。地味ながら、ピンチを断ち切るナイスプレーであった。
さらに、4回1アウト3塁からファーストへのゴロを山川は本塁へ送球。走者は俊足の田中であったが、ストライク送球で本塁間一髪タッチアウトとなり失点を防いだ。バッティングでは貢献できない山川ではあるが、この守備は褒めていいところだろう。
守備で浜屋を救い、ベテラン木村、栗山の一打で得点したチーム一丸の勝利であった。ここでモタモタしてはいけない。この勢いに乗って、一気にロッテに追いつき追い抜かなければならない。