2020年10月14日 日本ハム戦
ライオンズ投手陣が自滅。浜屋は初回に四球でランナーを出すと、2ランホームランで先制され、その後ズルズルと与四球が続いた。ボールカウントは3ボールを数えることが多く、球数を費やし、野手陣のリズムを作ることもできなかった。3回1/3で降板し、89球3失点であった。
降板後に浜屋は「また同じことを繰り返してしまった」とコメントした。同じ失敗を繰り返すのはプロとして恥ずべきことである。この投球内容で次回の先発は白紙になったのではないだろうか。浜屋以降は、平井、國場、田村が登板。平井が自分のミスで失点すると、國場は四球連発で決定的な3点を失った。
打線は日本ハム先発のバーヘイゲンの前に沈黙。前日の試合でタイムリー4本で小刻みに得点を重ねた打線とは全く別の打線となってしまった。借金返済への大事な試合であったが、再びライオンズの借金は2に増えた。
守備の準備不足
平井が守備のミスで失点した。4回に日本ハム中田にタイムリー2塁打を浴びた後、近藤の打席でワイルドピッチ。ボールはベースよりかなり前でワンバウンドし、森のマスクに当たり大きく跳ねた。
ホームベースから遠くまで転がったボールを見て、2塁から中田が本塁に投入した。森はベースカバーの平井にストライク送球であったが、ヘッドスライディングした中田の生還が認められた。
タイミングはアウトであった。しかし、平井の守備が失点を許した。ベースカバーの平井は本塁から1塁側に少し離れた位置に立って送球を待ち、さらに、捕球の際にはボールを取りにいってしまいさらに1塁側で捕球した。これにより、本塁に突入する中田にタッチが届かなかったのである。
コリジョンルールがあり、ブロックができないのは仕方ないとしても、ホームベースをまたぐ形で捕球すれば、タッチが届かなくなることはなかっただろう。平井の守備の練習不足、準備不足と言っても過言ではないプレーであった。
唯一の収穫
7点リードされた最終回に、守備から出場した川越が2号本塁打を放った。完璧に捉えた打球は、レフトスタンドに着弾した。最近は打席の機会が少なく、三振が多くなっていた川越であるが、この一撃で何かをつかんでほしいところである。
直球には差し込まれ、変化球には前に出されるという全くタイミングの取れていない山川、外崎よりは川越や、さらには下にいる高木、鈴木を起用すべき時期に差し掛かっている。