2020年10月4日 ロッテ戦
金子の先頭打者初球本塁打で幕開けとなった試合であったが、先発松本が四球で自滅して逆転を許した。打線は金子の本塁打以降抑え込まれると、反撃のきっかけすらなく逆手に敗戦処理の投手が傷口を大きく広げて敗戦となった。
松本の通常運転
8月以降は投球内容がよくなった松本であったが、この試合では松本の課題と言える、被本塁打、与四球、球数をいかんなく見せつけた。本塁打で同点とされると、2アウトから2四球を与えてピンチを招いて逆転打を浴びた。5回を投げてマウンドを降りた時には球数は110球を数えた。
好投が継続できなければ、結局たまたまだったのかということになる。これだけ松本の悪いところがでれば、8月以降の好投はたまたまだったと言われても仕方ないだろう。
敗戦処理投手の品定め
6回以降は敗戦処理の3投手が登板となった。6回に中塚があいさつ代わりの2四球でランナーを出すと、そのランナーを生還させて2失点。三者凡退無失点の國場を挟んで、8回には田村が3安打を浴びて2失点した。
この中からシーズン後に戦力外通告される選手が出てくるだろうが、中塚、田村あたりはその可能性は高いのではないだろうか。
ただの早打ち
この試合のライオンズ打線は、ロッテ先発の美馬に対して早打ちであった。全打者が早打ちであるところを見ると、ベンチの作戦として早めに仕掛けるという作戦だったのだろう。
しかし、早めに仕掛けることと、打てる球を積極的に打ちにいくことは別物であると思う。この試合は打てる球を積極的に打ちにいく感じではなく、ただただ早く打つと言われたから早いカウントでバットを振っているだけのように見えた。結局、早く仕掛けて、球数少なくアウトを奪われ、ロッテの美馬を助ける打線となってしまった。
打線は全くつながらず、ロッテ3連戦での得点はすべて本塁打での得点であった。チームは何を目指して野球をしているのだろうか。