2020年8月30日 楽天戦
8月最後のゲーム、先発は最近好投を続けている松本であった。この試合でも、6回途中に降板するまで1失点の好投であったが、打線の援護がなく白星には見放された。好投はしたものの、唯一の失点が自身のワイルドピッチであり、悔やまれる失点となった。
8回には好調であった森脇が失点し2点のリードを奪われ敗戦ムードが漂った。しかし9回、山川が四球、森がヒットで2人のランナーを貯めると、この試合3三振のメヒアがサマサマの一発をレフトスタンドポール際にライナーで叩き込み、一振りで試合をひっくり返した。9回2アウトからの逆転劇であった。
3三振ではあったものの、すべての打席でバットは振れており、タイミングもずれていないかったメヒアである。最後に一振りで楽天クローザーの失投をとらえたメヒアの素晴らしい集中力であった。
最後は増田が締めて14セーブ目。楽天3連戦をライオンズは2勝1敗で終えた。久しぶりのカード勝ち越しとなった。
リクエストで覆った判定
6回裏、先頭の鈴木が放った左中間への打球は金子が2塁へストライク送球で、打者走者の鈴木は一旦アウトとなった。しかし、リクエストの結果、判定が覆りセーフ。一転してノーアウトでランナーが2塁に残るピンチとなり、このピンチから先制点を奪われることとなった。
このプレーに関しては、タイミングは完全にアウトであり、打者走者の鈴木もリクエストをベンチに要求する素振りはなく、さらに中継で流れた映像に明らかにセーフであると認められるシーンもなかった。
それにも関わらず、判定は覆った。
リクエストでは中継で放映されている映像を基に判断されているはずである。セーフと判断できる映像があるのであれば、放映すべきであるが、中継ではそのような映像はなかった。
打者走者がスライディングの際に手を引っ込めるなど、アクロバティックな動きでもあればセーフになるのも分かるが、タイミングは完全にアウトでセーフを確信できる映像も放映されずに判定がセーフに覆っていいのだろうか。これでは野球が壊れてしまう。非常に残念な判定である。