2020年8月20日 オリックス戦
ブルペンデーとなったライオンズの先発はプロ初先発となる平井。この平井が、今季チーム一番と言っても過言ではない内容で5回無失点、被安打2で球数はわずか55球であった。
その平井を援護するべく、打線が序盤から着々と点を重ね、平井から継投に入る時点で5点のリード。5点リードがあれば、連投中の勝ちパターンのギャレット、増田を温存できる状況であったが、その構想を今井が完全にぶち壊した。
6回のマウンドに上がった今井は1死も取れず3四球。続く野田も今井と同様にストライクを取ることに苦しみ、1死も取れず四球とヒットで2点を失った。あっという間に同点にされるピンチを宮川が救うと、7回からは平良、ギャレット、増田の勝ちパターンの投入。
しかし、最近パッとしない勝ちパターンである。平良が1失点、ギャレットが2人のランナーを背負いながらなんとか無失点、そして増田が1失点である。3人で7安打を打たれ、最後は1発でサヨナラのピンチまで迎えてしまったが、なんとか逃げ切りに成功。ライオンズは引き分けを挟んで5連勝とした。
打線が復調
1番木村が3安打1犠打1打点と連日の活躍。さらに、源田が4安打、森が2安打。
源田は5試合ぶりのヒットであったが、これまでの試合もたまたまヒットが出なかっただけで、調子自体は悪いということはなかっただろう。森はフルスイングもこれまでのスイングに戻ってきており、完全復調であろう。好調の外崎はノーヒットではあったが、3四球。
心配なのは山川と中村である。山川はヒットこそ出ているものの、右足首を捻挫して以降、ボールを追いかけすぎてビックスイングが多く、明らかにおかしい。一方の中村は熱中症から復帰後はノーヒット。完全に調子を落としてしまった様子である。
全員が好調という打線はありえないだろうが、木村、源田、森、外崎が好調となれば山賊打線の完全復活は間違いないだろう。
今井は2軍に降格するだろうか
與座、伊藤、榎田、本田が好投しても2軍に降格となる先発陣の中で、不甲斐ない投球をどれだけ続けても決して2軍に落ちない今井であるが、さすがにこの試合の3四球は忍耐の限界ではないだろうか。
ギャレット、増田を温存できるようなゲーム展開をぶち壊し、結局、ギャレット、増田は共に3連投。4連投は考えづらく、明日の試合は、先発した平井とともに、ギャレット、増田が不在で戦うこととなってしまった。
これだけのことをやってしまってなおも1軍に留まらせるという判断はさすがにないだろう。明日、今井が降格しなければ首脳陣はどうかしている。