【楽天10回戦】攻守にわたる采配ミスで白星を逃して引き分け

2020年8月15日 楽天戦

好投の松本を見殺し。3点リードを守り切れず、勝てる試合をベンチ采配で勝てずに引き分けに終わった。前日に連敗を止めたライオンズが連勝するチャンスを逸した。この試合の引き分けで楽天6連戦での負け越しが確定した。

早すぎる継投

松本が7回を投げて被安打1、球数96、四死球は4つあったものの、十分に好投と言える内容。8回も投げさせてもいい状況であったが、8回からは継投。

そして、8回にギャレットが2点を失うと、9回には守護神増田が1点を失いリードをすべて吐き出した。信頼できるリリーフ2人とはいえ、常にいいピッチングができるとは言えないのが投手である。

3点リードがあり、松本が失点してから交代させてもいい投球内容だっただけに、残念な継投失敗であった。

走らない金子

7回の攻撃、スパンジーと金子のヒットで1アウト1,3塁のチャンス。ここで1番高木は強い当たりを放ったが、2塁ベースよりに守っていたショート正面のゴロとなり、併殺でチャンスをつぶした。

1塁ランナー金子は走る素振りすらなく、結局走ることないまま併殺である。金子に期待されているのは「足」である。「走るな」というサインは金子にはなく、おそらく「行けたら行け」という、いわゆるグリーンライトであると思われる。その中でスタートが切れないのであれば、ベンチから「走れ」のサインを出すべきであった。

何の策も講じることなくチャンスを逸すると、9回サヨナラの場面でも同様に無策でチャンスを逸した。

9回の攻防

1点ビハインドの楽天は9回、先頭打者が出塁すると、続くバッターがバントで送った。結局、このバントが効いて、1点を奪った楽天であった。

一方のライオンズは、9回裏、先頭の森が出塁すると、続くスパンジーは強攻策。1点取れば勝てる場面で、何点取るつもりだったのだろうか。

森が先頭で出塁した時点で、ランナー森に代走山野辺を送り、スパンジーに代打岡田でバントをさせていれば、たとえ点が奪えないとしても次の回は、そのまま山野辺をサードに、岡田をキャッチャーに起用できる状況であった。

結局、三振がダメな場面で圧倒的に三振が多いスパンジーに特に策を講じることなく、あっけなく三振。続く木村にバントでランナーを送らせたあと、2塁に進んだ森に代走山野辺を出した。点を奪えなかった次のイニングにはキャッチャー岡田が登場。

好投している投手を続投せず、不調の打撃陣に無策で点を奪えないという完全な采配ミスで白星を逃がした試合であった。

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