2020年7月25日 ロッテ戦
久しぶりの登板となった本田が好投。6回まで無失点、7回にもマウンドに上がったが先頭打者に四球を与えると、盗塁を決められてピンチを迎え、タイムリーヒットを浴びて1点を失った。結局ここで本田は降板。
一方のロッテ先発の種市が抜群の出来で、ライオンズ打線は完璧に抑えられた。種市に完封を許してしまった打線は好投の本田を援護することができなかった。
不可解な采配
7回に本田が1点を失うと、1死を取ることもなく平井にスイッチした。6回まで好投していた本田は1点失ったところで一杯一杯という訳でもなかっただろう。7回も期待してマウンドに送り出したのであれば、続投でもよかったのではないかと思う。
一方、1点勝負だと考えて本田を変えたのであれば、7回裏の攻撃には疑問が残る。
7回裏2死からメヒアが四球で出塁したが、代走を出すこともなく、種市に対して2三振のスパンジーをそのまま打席に送った。メヒアにもう1回打席が回る可能性があり、代走を控えたとしても、スパンジーに代打を出さない理由は見当たらない。
ベンチには栗山、中村、川越もいた。栗山、中村を切り札として温存するとしても、そのままスパンジーに代えて守備に就かせることができる川越を代打で起用してもよかったのではないだろうか。
さらには8回、宮川が1アウト1,3塁のピンチを迎えた場面、打者は俊足の岡に対して、ゲッツー体制を敷いた。1点勝負であれば、前進守備であろう。結局、打球はショートへの弱いゴロになり源田の野選で痛恨の2点目を失った。
前述の場面で栗山を使わず、栗山が代打で登場したのは5点差がついた8回の先頭打者。さらに、代打栗山に対して守備には川越を出したため、9回裏の満塁のチャンスにスパンジーをそのまま送り出すこととなってしまった。
次の試合のためにも1点でも返せればよかったのだが、スパンジーの3つ目の三振で試合が終わった。
すべてがチグハグな采配だったと言っても過言ではないだろう。1点勝負でないと考えたのであれば、本田の交代は疑問が残り、1点勝負だと考えたのであれば、7回の攻撃、8回の守備には疑問が残る試合であった。
本田は好投であり勝たせてあげたかった内容である。次回の登板に期待したい。