2020年7月19日 楽天戦
ライオンズのリリーフ陣が誤算。逆転負けでカード負け越しとなった。
先発は今季初登板の榎田。初回にロメロに先制ホームラン、3回に浅村にタイムリー、6回に浅村にホームランを打たれて3点を失ったものの、打たれた球のコースは悪くなかった。打った打者を褒めるべき内容であり、6回1死も取ることなく降板したが、丁寧なピッチングで先発の役割は十分に果たした。
しかし、リリーフ陣が誤算であった。平井が2イニング目となる7回に2四球とフィルダースチョイスでノーアウト満塁のピンチを迎えると、平良にスイッチ。平良はロメロこそ三振に打ち取ったものの、浅村に同点タイムリーを浴び、さらに満塁のピンチで満塁ホームランを浴びて試合が決まった。
痛恨の逆転負け
2点リードの6回から勝ちパターンをつぎ込んで逆転負け。カード勝ち越しを狙った采配だったのだろうが、痛恨の逆転負けとなってしまった。
しかし、継投には疑問点が残った。
先発の榎田は6回に1点を取られた後、ヒットを浴びて降板した。3失点86球であったが、まだ余力はあっただろう。次の打者ばブラッシュで一発を浴びたら同点になる場面で平井に交代となった。6回に平井がマウンドに上がり、観戦している側としては、早くないか?と思わずにいられなかった。
この場面、榎田続投はなかったのだろうか?この試合では3連投を避けるべく、ギャレットがベンチ入りしていない。すなわち、勝ちパターンは平井、平良、増田である。6回に勝ちパターンを投入してしまえば、回跨ぎか誰かをもう一人リリーフで使う必要がある。どちらもリスクが高い選択である。
そうであれば、同点までは榎田で我慢することはできなかったのだろうか。
先日も松本の今季唯一の好投した試合でも松本を84球で交代させて、その後に逆転されている。この試合では勝ちパターンの投手が逆転されたわけではないが、先発投手を続投させずに逆転されたという点では同じである。
野手に関しては我慢して起用を続ける辻監督であるが、投手の交代ももう少し我慢していいのではないだろうか。