こんな野球をしていれば勝てない

7月8日 ロッテ戦

雨が降る悪いコンディションのゲームであったが、先発松本の自滅によりライオンズは一日で3位に逆戻りした。

逆転された5回は、被安打1ながら、3四球3失策で4点を奪われた。この回のことを言及した辻監督は「こんな野球をしていれば勝てない」とコメントした。

3失策のうち、2つは仕方ない

1つ目は、外崎である。高く上がったフライが風に流されて取ることができず、打者走者は2塁に到達した。風が強く打球がかなり流されているのは分かっていたとはいえ、簡単な打球ではなかったはずである。

2つ目は、松本である。ボテボテのピッチャーゴロを3塁走者を一旦見たあとに1塁へ送球。これが、山川の頭を超す暴投となり、2点を失った。

3つ目は、秋山である。左中間へのヒットを処理した秋山の返球がショートバウンドになり、源田がこぼした。この間にランナーが生還し、さらに1点を失った。

外崎と秋山のエラーは仕方ない部分があるだろう。しかし、松本のエラーはやってはいけないミスである。

3塁ランナーが飛び出しており、誰もが3塁に送球すると思ったケースである。しかし、松本は3塁を見ただけで送球しなかった。おそらく、3塁ランナーを牽制するということしか頭に入っておらず、「見た」だけで終わったのであろう。つまり、飛び出しているということは松本には見えていないのである。見るだけで3塁ランナーは戻るだろう、だから1塁に投げると決めつけていたのだと推測する。それが、次の1塁への送球でも起きた。山川は1塁についているだろう、だから1塁を目がけて投げたら高くなってしまった。

見て判断するところまでが一連のプレーであるが、見るという行為が視界に入れるということと同義になって、判断までいかない状況になっているのである。松本にはエラーが1つ付いたが、一連のプレーで2つの判断ミスを犯しているのである。

頭の準備ができていないから、焦ってミスをする。この試合を決めた最悪のプレーと言えるだろう。投手は9人目の野手であることを肝に銘じてほしい。

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