6月11日 巨人戦
発熱の今井に代わり佐野が先発し、中継ぎ陣で完封リレーをしたこの試合で、ライオンズ源田の好走塁が光った。
1回裏2アウト1塁の場面、1塁ランナーの源田は、山川のセンター前ヒットで1塁から長躯ホームイン。32年前の日本シリーズの辻の走塁の再現と言われているが、相手も球場も同じまさに伝説の走塁そのものであった。
丸のファンブルがなかったら?
このケースでは、2アウトでカウント3-2になったため、1塁ランナーの源田は自動スタート。さらに、センター丸が打球をファンブルし、内野への返球が遅れた。これによって、源田は3塁を回ったのである。
一方、32年前の当事者である辻監督は、試合後に「スタートを切っていないし、ジャッグルもなかった。」とコメントし、辻の走塁の方が凄かったと強調した。
たしかに、源田はスタート切っていたが、丸のファンブルがなくても生還できたのではないだろうか。3塁の黒田コーチは「打球が正面ならもっと早く止めていた。左中間寄りだったし、エラーがなくても回す意識はあった」とコメントした。
すなわち、丸のファンブルがなくても源田は3塁を回っていただろう。それだけスピードに乗っていたし、少なくともホームで際どいタイミングであったことは間違いないだろう。
丸のファンブルがなかったら、果たしてどのような結果になっていただろうか。間違いなく今季最高の走塁であった。