CSファイナルステージ第1戦 菊池の乱調でアドバンテージが消滅

2018年10月17日 CSファイナル初戦

クライマックスシリーズのファイナルステージが始まった。

リーグ制覇したライオンズの相手は宿敵ソフトバンク。エース菊池の投球に期待がかかった初戦であった。しかし、菊池は期待を裏切り、制球が定まらない投球。カウントを悪くしてストライクを取りに行った球を痛打されることを繰り返し、結局5回6失点で降板となった。

打線は4点を奪ったものの、リリーフ陣も打たれて10失点で初戦を落としてしまった。

リーグ制覇をしたライオンズに1勝のアドバンテージがあったものの、これで対戦成績は1勝1敗のタイとなった。

敗因は実戦感覚の欠如

◆菊池

菊池が序盤から制球を乱し、逆球の多い投球となってしまった。そして4回につかまった。2アウトから5失点したことが痛かった。2アウト1,2塁から9番甲斐を2球で追い込んでおきながら四球を与え、続く川島には2ボールとバッター有利なカウントとなりストライクを取りに行ったところを痛打された。

これだけ逆球が多い投球では炭谷もまともにリードできなかったのではないだろうか。

◆中村

9回にヒットを放ったものの、序盤に全くタイミングが合わない三振が2つ。中村の場合は、調子が良くても三振は多く、バッティングに関しては調整不足とは言えないだろう。しかし、守備が酷かった。

6回にグラシアルの3塁へのボテボテのゴロを1塁に投げられず3塁ランナーの生還を許してしまった。記録は内野安打であるが、1塁に投げられていればきわどかっただろう。さらに、7回には強い打球ではあったがデスパイネのゴロを弾いてエラー。そして、9回には松田の3塁線のあたりをグラブの土手に当てて捕球できず内野安打としてしまった。

守備に関しては実戦感覚が戻っていなかったのではないだろうか。

◆秋山

4回に逆転された直後の上林の左中間への打球処理に迷いが生じた。一瞬前に出て、飛びこもうとしたのではないかと思われる。しかし、すぐに軌道修正し、後ろに下がったが、バウンドした打球は秋山の頭を超えて3塁打となり2点を失う結果となった。最初から下がっていれば、2塁打で止められただろうし、1塁ランナーの生還は許さなかっただろう。

秋山にしては痛いミスであったと思う。

◆全体的に・・・

他にも打ってはいけない場面でのゲッツーや多くの三振など、攻撃にも精彩を欠いた場面が見られた。フェニックスリーグに参戦していたとはいえ、いずれも実戦から離れていたことが原因ではないかと思われる。

ただ、今日の反省を踏まえて明日は気持ちを切り替えて戦えるだろう。明日の先発の多和田にはプレッシャーがかかるが、多和田を援護する打撃陣に期待したい。

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