1点を取る采配ができなかったのは炭谷の猛打賞のせいか?

ソフトバンクに逆転サヨナラ負け

6月25日のソフトバンク戦、1点リードで迎えた9回裏、守護神増田が逆転2ランホームランを浴びて、ライオンズは痛い痛い逆転サヨナラ負けを喫してしまった。

辻監督は、試合後に「あそこでスライダーの意味が分からない」とコメントしている。

増田のスライダーは、ソフトバンク打線に何度も痛打されている。その認識は、増田だけでなく、炭谷にもあるはずである。しかし、選択したのはスライダー。監督が苦言を呈すのも最もであろう。

しかし、苦言を呈す前に、采配で監督自身が反省すべき点があるのではないだろうか。

リードを2点に広げた8回表の攻撃

7回裏に牧田が失点し、5-4と1点差に追い上げられた直後のライオンズの攻撃。

1アウト1,2塁から外崎がセンターオーバーの2塁打で1点を奪い、リードを2点に広げた。

そして、問題の場面である。1アウト2,3塁、打席には炭谷。6,7回とソフトバンクに詰め寄られ、この回にリードを広げたが、さらにもう1点何としても欲しい場面である。

この打席までに炭谷は3安打猛打賞。しかし、失礼であるが所詮炭谷である。8球粘ったがあえなく三振。

三塁ランナーを木村文紀に代えてゴロゴーの場面であり、ベンチには渡辺直人もいれば、水口もいた。しかし、代打は出なかった。なぜ、ゴロを打てる確率が高い代打を出せなかったのか。炭谷の猛打賞が判断を狂わせてしまったのだろうか。

いくら3安打打っていたとはいえ、炭谷が4安打目を打つ可能性に賭けるよりもバットに当てられる代打を出した方が得点の可能性が上がるのは間違いない。代打を出さないのであれば、スクイズだって考えられただろう。しかし、無策で無得点。

もちろん、捕手を変えるリスクがあるのは承知であるが、その捕手のリードのせいで冒頭の逆転サヨナラホームランである。

この試合で炭谷が安打を放っていなければ、あの場面で果たして炭谷を打席に送り出しただろうか。

たらればではあるが、あと1点取れる場面で取りにいかないと、こういう結果になる。ライオンズは高い代償を払うことになってしまった。

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