6月11日 DeNA戦
DeNAとの3戦目、ライオンズの先発はサンデーウルフ。一方のDeNAの先発は今永。両先発の緊迫した投手戦であった。
ライオンズ投手陣は、金子の足で奪った虎の子の1点を守り抜き、1-0で勝利。
見どころが多かったこの試合、開幕戦を超えるライオンズの今シーズンのベストゲームと言えるのではないだろうか。
金子の走塁
見どころが多かった試合であるが、一番はやはり金子の足で稼いだ得点であろう。
快速を飛ばしてレフト前ヒットを2塁打にし、3進した後、秋山のセカンドゴロで生還である。
秋山のセカンドゴロは、打球が多少はずんだとはいえ、DeNA内野陣は前進守備。そして、セカンドからホームへの返球はストライク。
それでも、金子の手が一瞬早くホームベースをタッチした。守備は完璧だったため、スタート、ランニング、スライディングが完璧でなければセーフにならなかっただろう。
DeNAの守備も金子の走塁も完璧。これぞプロの技!というプレーであった。
増田のリベンジ
そして、忘れてはいけないのが、増田のリベンジである。
2日前の試合では、増田は救援に失敗し、逆転2ランホームランを浴びていた。この試合でも、1-0で迎えた9回、2アウト1塁で打席にはDeNA宮崎。逆転2ランを浴びた相手である。
絶好のリベンジの機会であるが、一方で最大のピンチとも言える。
ここで今シーズン初めて辻監督がマウンドへ。こんな場面で監督がマウンドに行けば、投手は緊張し、硬くなるだけではないかと思われたが、辻監督が掛けた一言は「マウンドに一度来てみたかった」と。
これで増田の緊張は解けたであろう。増田は、宮崎を打ち取りリベンジに成功した。増田のリベンジだけでなく、指揮官の増田に対する配慮も称賛に値するものであった。
緊迫した投手戦をモノにしたライオンズ。ウルフと今永の好投があったからこそのナイスゲームであった。