完全復活の秋山翔吾

今一つ調子に乗れなかった秋山

3月31日にプロ野球が開幕して以来、秋山の調子がずっと上がってこなかった。

侍JAPANの一員としてWBCに参加したせいなのか、それとも、WBCの壮行試合でデッドボールを受けて足の指の骨にヒビが入った影響なのか。

しかし、ここにきて秋山の調子が急上昇、まさにうなぎ上りである。

きっかけは則本から打った2塁打

4月19日の楽天戦の出来事であった。この試合が始まる時点での打率は.220。2番のルーキー源田の打率.218と同じくらいまで落ちてしまっていた。

この試合の6回、ライオンズの反撃ののろしは秋山の左中間への2塁打。秋山らしい反対方向への鋭い当たりが左中間を破った。実に17打席ぶりのヒットであった。この2塁打から秋山はこの試合で今シーズン初の猛打賞。

そして、日本ハムを3タテである。3試合で13打数8安打4本塁打6打点、猛打賞2回である。秋山は完全復活を遂げ、打率は.324まで上昇した。

たった1本のヒットではあるが、完全に調子を変えた大きなヒットであった。

今後の不安

復活した秋山ではあるが、不安がないわけではない。

中距離打者である秋山は本塁打を量産するタイプではない。それが、3試合で4本塁打である。今季第1号は、レフトスタンドへ突き刺さる先頭打者アーチ。しかし、あとの3本はライトスタンドへの当たりである。

秋山が調子を崩す際には、セカンドゴロが多くなるのである。つまり、引っ張った打球が多くなるのが調子の悪い秋山の特徴。たとえアウトになっても、反対方向へ比較的強い当たりが出ているうちは秋山は大丈夫である。

本人も本塁打を打ちながら「本塁打のイメージを消す」と言っているように、本来の反対方向へのバッティングができるか、これから始まる6連戦のカギとなる。

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