ソフトバンク最終戦
9月25日ソフトバンクとの今季最終戦、この日2軍から昇格したばかりの外崎が3安打3打点の活躍を見せた。先制の3ランをホームランを含む3安打猛打賞はキャリア初であり、一軍での安打も4月22日以来である。
筆者が今シーズン最も期待を寄せていた若手であり、外崎の活躍はうれしいかぎりである。
開幕スタメンを勝ち取った外崎であるが、打撃不振と不安定な守備で5月中旬に2軍落ちとなり、その後はほとんど2軍暮らし。その2軍で結果を出して、1軍昇格即スタメンでの活躍である。
つなぎ役にこだわり過ぎた今シーズン
今シーズンのライオンズの開幕スタメンを見ると、外崎には小技、足技を期待してしまう。筆者もその一人であった。そのつなぎ役に固執してしまった結果、外崎はバッティングの調子を落とし、(初めから守備はうまくないが)守備までエラーを多発してしまったのである。
2軍で高木浩之コーチから「甘い球が来たら、思い切りかち込め!」とのアドバイスを受けて、ここ最近の2軍戦で7戦で7発の活躍で1軍昇格のチャンスを得たのである。
外崎は、もともとパンチ力があり、思い切りのいいタイプの選手である。プロ第1号もレフトポールを大きく超えるビデオ判定ホームランであった。
つなぎ役も必要ではあるが、個性を消さない起用も大事である。中村や浅村は個性を生かして育成した選手である。思い切りの外崎の個性を消さず、来年のさらなる活躍を期待したいところである。