6/25 第70戦 ロッテ-西武 ミスで多くの点を失う試合を代打2人でひっくり返すサヨナラ勝ち

ライオンズの70戦目

リーグ戦が再開されたロッテとの3連戦の2戦目です。

前日は高橋光成が7失点と逆転負けを喫したライオンズです。この試合は、前日の悪い流れをひきずったのでしょうか、ミスがミスを呼び、ミスで逆転されましたが、代打2人の活躍で何とか連敗を阻止しました。

スコア

西武プリンスドーム 西武5勝5敗

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
ロッテ 3 0 1 0 0 0 4 1 0 0 9
西武 0 4 0 0 3 0 0 2 0 10

勝利投手:武隈
敗戦投手:南
(ロッテ)二木、木村、大谷、益田、西野、南-田村
(西武)野上、十亀、佐野、バスケス、増田、武隈-岡田、炭谷

ダイジェスト

先制はロッテ。初回からライオンズに2つのエラーが飛び出し、ビデオ判定もあり3点を先制した。

一方のライオンズは、2回に浅村が2試合連続のソロホームラン。さらに、連打の栗山と鬼崎を塁において、山川が今季1号のホームランを放ち、ライオンズが逆転に成功した。

しかし、逆転した直後の3回表、野上は初球をデスパイネにホームランを打たれてロッテに同点に追いつかれた。さらにロッテは5回表、野上から4連打を放つが点を奪えずチェンジ。4連打を無得点に抑えたライオンズは、直後の5回裏に、満塁から森、メヒアの連続タイムリーヒットで3点を勝ち越した。

3点を勝ち越したライオンズであったが、7回にミスから自滅して4点を失い、ロッテに逆転を許した。さらにロッテは8回、デスパイネのホームランで1点を追加しリードを2点に広げた。

連敗は阻止したいライオンズは、8回に粘り、代打上本の2点タイムリーヒットで同点に追いついた。

延長戦に入り、ロッテは10回表ノーアウト満塁のチャンスで無得点。一方、ライオンズは10回裏、2アウト満塁のチャンスで代打坂田が1球で仕留め、サヨナラ勝ちを収めた。

試合の詳細

ライオンズの先発野上は初回からピンチを招く。1アウトから連打浴びたが、2本目のヒットでライト森が送球エラーをして1アウト2,3塁。4番デスパイネはショートゴロに打ち取るが、3塁ランナーが飛び出し三本間で狭殺プレー。ここで金子が落球し、本塁でクロスプレーとなりアウトが宣告されたが、ビデオ検証に入った。ビデオ判定の結果は、なんとアウトがセーフに覆り、ロッテが先制した。金子にエラーが付き試合続行となった。

1点を先制された野上は、さらなるピンチでナバーロにタイムリーヒットを打たれ初回に3点を失った。2つのエラーもひどいものであるが、審判の理由を言わない判定もひどいものであった。

ライオンズの反撃は2回、浅村のソロホームランでまずは1点を返した。さらに栗山、鬼崎の連打で1アウト1,3塁のチャンスを作った。ここで前日に今シーズン初ヒットを放った山川がレフトへの豪快な3ランホームランでロッテを逆転した。

逆転してもらった野上ではあるが、3回表、先頭デスパイネへの初球は、レフトスタンド上段へ弾き返されてしまい、試合は振り出しに戻った。

ロッテは5回、野上を攻めて4連打を放つ。しかし、ロッテは4連打で追加点を奪えない珍事がおきた。ノーアウト1,2塁からセンターへのヒットでは、秋山から中継の山川を経由したホームへの好返球で2塁ランナーがホームタッチアウト。その後、1アウト満塁から、レフトへの飛球では、栗山から中継の鬼崎を経由して、3塁ランナーデスパイネがホームタッチアウト。2つのホームクロスプレーともコリジョンルールには全く抵触することのない見事なホームクロスプレーであった。

4連打でも勝ち越し点を与えなかったライオンズはその直後反撃する。2四死球とヒットで1アウト満塁のチャンスを作ると、森はフルカウントからしぶとく二遊間を破る2点タイムリーヒットを放ち、ライオンズが勝ち越した。さらに続くメヒアがタイムリーヒットを放ち、リードを3点に広げた。

野上に代わった十亀は7回表、鬼崎のエラーとヒットでノーアウト1,3塁のピンチを招いた。ここでデスパイネには三遊間を抜かれて、ロッテに1点を返される。さらに2つのフィルダースチョイスで1点を返された上に、1アウト満塁のピンチ。ここで、十亀はロッテ田村にタイムリーヒットを浴びてまずは同点。逆転のランナーはホームクロスプレーでこの試合2度目のビデオ検証となった。

キャッチャー岡田の猛アピールがあったため、逆転のランナーには確実にタッチしていたのであろう。しかし、判定はセーフのままロッテに逆転を許すこととなった。7回の守備は、1エラーに2フィルダースチョイスと酷い守備となってしまった。

守備の自滅で逆転されたライオンズであったが、粘りを見せ8回に再びロッテに追いついた。四球の栗山とヒットの鬼崎をランナーにおいて、ピンチバンター渡辺が見事に送りバントを決めて1アウト2,3塁。ここで代打上本が泳ぎながらセンター前に打球を運び、2者を迎え入れて再び同点とした。

同点のまま延長戦に突入し、10回の攻防が勝敗を分けた。10回表、武隈はノーアウト満塁の最大のピンチを迎えた。しかし、ここから武隈は開き直り、ショートフライ、三振、ショートライナーで無失点に切り抜けた。

ピンチを無失点で切り抜けた10回裏、ライオンズは渡辺のヒットを足掛かりに2アウト満塁のチャンスを作った。ここで代打坂田は初球を振り抜き、ライト前へのサヨナラタイムリーヒットとなった。ライオンズはミスばかりで負けて当然の試合であったが、なんとか勝ちを拾った。

試合を終えて・・・

ビデオ判定に泣かされるライオンズです。ビデオ判定で勝てないのは仕方がありませんが、審判は説明不足です。判定を覆すのであれば、それなりの説明が必要です。説明がなければ、監督が確認する必要があるでしょう。しかし、監督は全く動きません。地蔵といわれる所以です。

開幕スタメンに抜擢されながら出遅れた山川がナイスバッティングです。逆転の3ランホームランは、腕を畳みながら、体の回転を活かした見事なバッティングでした。あいかわらず、体を開くバッティングは直っていませんが、この試合ではマルチヒットを放ちました。これをきっかけに、おかわりがいない間に打ちまくってほしいところです。

代打が機能しました。上本が2点タイムリーヒット、坂田がサヨナラタイムリーヒットです。延長戦で5時間になろうかという長い試合でしたが、勝つのと負けるのとでは雲泥の差です。ひとまず、ミスはおいておき、勝利の余韻に浸りましょう。

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